絶望の中で楽園を作る

文理の極致の公務員がツイ(表裏垢)やリアルで書けないけど書きたいことをほそぼそと

公務員で技術職、特に畜産職を目指そうと思っている皆様へのN=1の教訓【第一話・志望理由】

筆が乗ってきた。イドンプです。

 

公務員という職業の愚痴を吐いたら何故か遠い過去、感じたことを思い出した。

イドンプは元は理系でそこそこ頑張っていた。ボスの変な命令にも屈せず、セクハラにも屈せず、パワハラにも屈せず。医学方面の研究をさせられた日々。めっちゃ頑張ってたわけではないが、そこそこ頑張っていた。修士の時は返済不要の奨学金も取っていた。それくらいには前向きに頑張っていた。

イドンプは大学院時代には公務員を目指そうと思った。ガチガチの理系がやれそうな公務員は技術職である。日々の研究をしながら普段の勉強ができるのは技術職だから、否、『他受験生と比較して日々の研究のアドを活かせるのは技術職である』、そう思って学部4年から公務員になるためにはどうなるかを考え始めた。

 

 

実際学部4年からこんなことを考えるのは正直遅い。ぶっちゃけ就職に失敗した仮面院生だ。税金と奨学金の無駄、金の無駄。しかし、イドンプという男は将来その研究を活かした何かを仕事にしたいと思った。

元々はイドンプには彼女はいないが、専攻は生命科学、特に生殖工学であった。元は研究室に所属していた年頃の女性が朝っぱらから「精子たくさん出た♡」とか「妊娠している♡」とかそういう話を聞いたり、男同士の下ネタ会話で優位に立つためにこの専攻を選んだ。元々は人間の生殖医学をやりたかったのだが、それをする頭はイドンプにはなかったので、止む無く動物を相手に生殖工学、世間でいう所のピペット土方をしていた。

 

ピペット奴隷には将来がない」、これは真実である。

そのことは同じ研究室のPh-Dの人間を見ていつも感じたことだ。学部を卒業して、体調を崩し、研究室に戻り、修士へ。教授の浅はかな虚栄心と『あなたなら出来るわよ』という口車に乗せられてそのまま博士課程へ。そうして生まれたのはいつまでも大人になり切れず、自分では金を満足に稼ぐことすらできない、お山の大将。気に入った人間にはある程度寛容に接するも、教授とはいつも言い争い、下級生には物を投げ、学部生の精神を壊す猿山の猿。

勿論Ph-Dの全員が全員こんなしょうもない屑ばかりではなければ、後輩思い他人思いの人間もいるだろう、成果が出なければ出来の悪い後輩に八つ当たりしたくなる気持ちも今ではまあわからなくはない。ただ、「このまま行けば将来はこうなる」と確信させるのには十分なサンプルであった。

 

『将来、こうならないためには、どうすればいいか?』

世の中は所詮金であり、仕事である。どちらかが欠けても人間的な生活を送ることは難しいだろう。将来、食えないことはない職業は何か?社会的信用を伴う職業は何か?冒頭と重なるが、『今、他の人間と比較した時、アドバンテージを取りやすいのは何か』?

これを考えたときに、個人的に先行きが見えない企業勤めはイドンプには厳しいと思った、研究者として大成する道も無理だと思った。中道として『研究をやりながら』『確実に最低限の生活が出来る』技術職系公務員を目指そうと思った。

 

「何かを変えたい」とか「もっと地域を良くしたい」とか「地元のために」とかという地方自治体を目指すような公務員によく『ありがちな』理由でもなく。特に毒にも薬にもならないような志望理由。むしろ国民県民市民からの頂いた税金、血税を湯水に使います!みたいな志望理由。

振り返ってみても確かに大義も正義もないような理由でよくこの仕事をやろうと感じたなとは思った。

しかし、口には出さないだけで誰しも安定と安寧を求めて公務員を目指そうとしているとは思うし、それは正しいであろう。生きるということは所詮こういうことだ。

 

 

これが俺の本質的な公務員の志望理由。読みにくいと思ったり、共感しづらい所が多々あるとは思うが、ご了承頂ければと思う。

 

次回、【第二話・勉強方法Ⅰ】へと続く。